静岡県富士市の株式会社矢部工務店です。
私たちが手掛ける工事現場では、日々多くの重機が稼働し、多くのスタッフが汗を流しています。
そうした現場で、何よりも優先されるべきもの、それは「安全」です。
今回は、数ある安全装備の中でも、私たちの命を直接守る最も重要なパートナーである「ヘルメット」に焦点を当て、その重要性から正しい着用方法、そして私たちが社名入りのヘルメットを着用する理由まで、詳しくご紹介したいと思います。

なぜヘルメットは不可欠なのか?工事現場における着用の重要性

「工事現場ではヘルメットを着用するのが当たり前」――これは、多くの方が抱くイメージだと思います。しかし、なぜそれが「当たり前」なのでしょうか。その背景には、法律による定めと、現場に潜む現実的な危険が存在します。

■ 法律で定められた「義務」
まず、ヘルメットの着用は、労働安全衛生規則によって事業者に義務付けられています。
具体的には、物体の飛来や落下、または作業者の墜落による危険が想定される作業場所では、保護帽(ヘルメット)を備え、作業者に着用させなければならないと定められています。
これは、作業員の安全を確保するための最低限のルールであり、私たち専門業者にとっては遵守すべき絶対の掟です。

■ 現場に潜む「万が一」の危険
法律で定められているから、という理由以上に、私たちは自らの意志でヘルメットを着用します。
なぜなら、舗装・土木・外構工事の現場には、予測しきれない危険が常に潜んでいるからです。

飛来・落下物からの保護:高所での作業やクレーン作業中、工具や資材が落下してくる可能性はゼロではありません。
また、掘削作業中に小石が飛んでくることもあります。
ヘルメットは、こうした不意の落下物から頭部を直接保護する最初の盾となります。

転倒・転落時の衝撃緩和:足場の不安定な場所や、雨で濡れた地面など、現場には転倒のリスクが伴います。
万が一、転倒して頭を地面や構造物に打ち付けた際、ヘルメットが衝撃を吸収・分散し、脳へのダメージを最小限に抑えてくれます。

重機や構造物との接触リスク:ショベルカーやダンプカーなど、大型重機が稼働する現場では、作業員と重機の接触事故のリスクが常に存在します。
ヘルメットは、その視認性の高い色で作業員の存在をアピールするとともに、万が一の接触時にも頭部への直接的なダメージを軽減する役割を果たします。

矢部工務店では、これらの危険性を全スタッフが深く理解し、「自分の命は自分で守る、仲間の命もみんなで守る」という意識のもと、現場に入場する際は必ずヘルメットを着用することを徹底しています。
ヘルメットは、私たちにとって単なる備品ではなく、家族の元へ無事に帰るための「お守り」でもあるのです。

効果を100%引き出す!ヘルメットの正しい着用方法

どんなに高性能なヘルメットでも、正しく着用できていなければ、いざという時にその効果を十分に発揮できません。「ただ被っているだけ」の状態では、全く意味がないのです。ここでは、矢部工務店が新人教育でも徹底している、ヘルメットの正しい着用ステップをご紹介します。

【ステップ1:サイズ調整】
ヘルメットの内側には、頭の大きさに合わせて調整するための「ヘッドバンド(着装体)」があります。これを自分の頭にフィットするように調整します。緩すぎるとヘルメットがぐらついてしまい、きつすぎると頭痛の原因になります。

【ステップ2:深く、水平に被る】
ヘルメットは、眉のすぐ上までくるように深く、そして地面と水平になるように被るのが基本です。浅く被ったり、前後に傾けて被ったりすると、衝撃を正しく吸収できないだけでなく、落下物で顔を怪我するリスクも高まります。

【ステップ3:あご紐をしっかりと締める】
あご紐は、ヘルメットが脱げないようにするための命綱です。指が1〜2本入る程度の隙間を残し、しっかりと締めましょう。あご紐を締めずにぶら下げている状態は、着用していないのと同じです。転倒時や下を向いた作業中にヘルメットが脱げ落ちてしまい、無防備な状態で頭を打つという最悪の事態を招きかねません。

【ステップ4:最終チェック】
最後に、前後左右に軽く頭を振ってみて、ヘルメットがずれたりぐらついたりしないかを確認します。この一連の動作を、私たちは作業開始前の習慣としています。

また、着用方法だけでなく、ヘルメット自体の日常点検も欠かせません。ひび割れや大きな傷がないか、あご紐やヘッドバンドが劣化していないかを使用前に必ず確認します。ヘルメットには材質ごとに耐用年数(一般的にABS樹脂製で約3年、FRP樹脂製で約5年)が定められており、矢部工務店ではこれを厳守し、定期的な交換を行っています。

矢部工務店の「顔」でもある、会社名入りヘルメットの意味

私たちの現場でスタッフが着用しているヘルメットには、「株式会社矢部工務店」の社名が記されています。
これには、単なる所属の明示以上の、重要な意味が込められています。

■ 責任感とプロ意識の醸成
社名入りのヘルメットを被ることは、会社の看板を背負って仕事をするという自覚を促します。
一つひとつの作業が「矢部工務店の仕事」として見られることを意識することで、スタッフ各自の責任感が向上し、より高品質で安全な施工へと繋がります。これは、私たちのプロフェッショナルとしての誇りの表れでもあります。

■ チームとしての一体感
同じロゴ、同じデザインのヘルメットを着用することで、現場で働くスタッフ間に強い一体感と連帯感が生まれます。
誰がどの会社の人間か一目でわかるため、協力会社の方々との連携もスムーズになります。
「チーム矢部工務店」として、円滑なコミュニケーションを図り、現場全体の安全と効率を高める効果があります。

■ 地域社会への信頼と安心
工事現場は、近隣にお住まいの皆様や通行される方々の目に常に触れる場所です。
社名入りのヘルメットは、「この現場は、株式会社矢部工務店が責任を持って管理・施工しています」という無言のメッセージを発信しています。
誰が作業しているかが明確であることは、地域社会の皆様に安心感を与え、信頼関係を築くための第一歩であると考えています。

おわりに

今回は、私たちの安全を支えるヘルメットについて、その重要性から正しい着用方法、そして社名を入れる意味まで、詳しく解説させていただきました。

ヘルメット一つをとっても、そこには作業員の命を守るための機能的な理由と、私たちの仕事に対する哲学が込められています。
株式会社矢部工務店は、これからも「安全第一」の理念を全スタッフで共有し、ヘルメットの正しい着用をはじめとする安全管理を徹底してまいります。

工事に関するご相談や、当社の安全管理についてご興味がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


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