
静岡県富士市をを拠点に、舗装工事、土木工事、外構工事を手掛ける株式会社矢部工務店です。
「神は細部に宿る」という言葉があるように、どんなに大規模な工事であっても、その品質や美しさは、最終工程のわずかな手間で大きく左右されます。
施主様がこれから何年、何十年と利用し、毎日目にすることになる場所だからこそ、私たちは最後の1センチ、最後のひと手間を何よりも大切にしています。
今回のブログでは、私たちの事業の柱である「舗装」「土木」「外構」それぞれの工事において、株式会社矢部工務店がどのような想いを込めて「最後の仕上げ」に臨んでいるのか、その具体的な内容と重要性について詳しく解説してまいります。
なぜ「最後の仕上げ」がこれほどまでに重要なのか?
工事の最終段階で行われる「仕上げ」は、単に見た目を整えるだけの作業ではありません。そこには、4つの重要な意味が込められています。
美観の追求:空間全体の印象を決める
最終的な見た目の美しさは、その土地や建物の価値を大きく左右します。例えば、舗装の端がガタガタだったり、ブロックの目地が不揃いだったりすると、それだけで全体が雑な印象になってしまいます。細部まで丁寧に仕上げられた空間は、清々しく、見る人に安心感と心地よさを与えます。
機能性と耐久性の確保:長く安心して使える基盤
仕上げの精度は、構造物の寿命に直結します。舗装の継ぎ目処理が甘ければ、そこから雨水が浸入し、ひび割れや陥没の原因となります。側溝の清掃が不十分であれば、排水能力が低下し、水たまりができてしまいます。見えない部分の丁寧な仕上げこそが、長期的な機能性と耐久性を担保するのです。
安全性の確立:利用するすべての人を守るために
わずかな段差、鋭利な角、滑りやすい表面。これらはすべて、利用者にとっての危険因子となり得ます。最後の仕上げの工程では、こうした危険を徹底的に排除し、お子様からご高齢の方まで、誰もが安全に利用できる環境を整えるという重要な役割があります。
信頼の構築:プロとしての矜持とお客様への感謝
私たちは、工事が完了し、お引き渡しをした後からが、お客様との本当のお付き合いの始まりだと考えています。期待を超える品質を提供し、「矢部工務店に頼んでよかった」と心から思っていただくこと。そのために、最後の清掃・片付けに至るまで一切の妥協を許しません。これは私たちの仕事に対するプライドであり、大切な場所を任せてくださったお客様への感謝の証でもあります。
矢部工務店が実践する「最後の仕上げ」
それでは、具体的に各事業でどのような「最後の仕上げ」を行っているのか、現場の一部をご紹介します。
舗装工事における「最後の仕上げ」
真新しいアスファルトが敷かれた駐車場や道路。その美しさと機能性を長期間維持するために、私たちは以下の点にこだわります。
端部・隅部の転圧作業
ローラーなどの大型重機では締め固めきれない構造物の際(きわ)や隅の部分は、プレートコンパクターといった小型の転圧機を使い、職人が手作業で丁寧に締め固めていきます。このひと手間を惜しむと、端からアスファルトが崩れ、劣化の原因となります。均一で滑らかな路面は、こうした地道な作業の積み重ねによって生まれるのです。
美しい区画線(ライン)
駐車場のライン引きは、まさに舗装工事の画竜点睛です。私たちは、正確な測量に基づき、専用の機械と熟練の技術で、まっすぐで鮮明なラインを引いていきます。塗料のかすれやはみ出しがないことはもちろん、線の太さや間隔が均一であることで、駐車場全体が引き締まり、機能的で美しい空間となります。
緻密なジョイント(継ぎ目)処理
アスファルト舗装と縁石や側溝、マンホールなどの構造物が接する部分は、特に丁寧な処理が求められます。隙間なく、そして段差なく仕上げることで、雨水の浸入を防ぎ、雑草が生えるのを抑制します。また、車両の通行による衝撃を和らげ、舗装の寿命を延ばす効果もあります。
徹底した清掃と周辺への配慮
工事完了後は、路面上の砂や小石を徹底的に清掃します。新しい舗装の美しさを最大限に引き出すだけでなく、タイヤ痕がつくのを防ぐ意味もあります。また、工事中に汚れてしまった可能性のある周辺道路も清掃し、「来た時よりも美しく」をモットーに現場を後にします。
土木工事における「最後の仕上げ」
宅地造成や道路改良など、人々の生活の基盤を造る土木工事。安全で快適な環境を未来へつなぐため、仕上げには細心の注意を払います。
法面(のりめん)の整形と緑化
造成工事などで発生する人工的な斜面を「法面」と呼びます。この法面が崩れることのないよう強度を確保するのはもちろん、景観にも配慮し、滑らかな曲面になるよう美しく整形します。仕上げに芝生や草花の種子を吹き付ける「植生工」を施すことで、自然環境との調和を図り、雨水による浸食を防ぎます。
排水設備の最終機能確認
側溝や排水桝(ます)は、大雨の際に地域の安全を守る重要なインフラです。私たちは、蓋がガタつくことなくしっかりと収まっているか、内部に土砂やゴミが残っていないか、そして水が設計通りスムーズに流れるかを、実際に水を流して最終確認します。機能して当たり前の部分だからこそ、確認作業に手は抜きません。
構造物の見え掛かり(みえがかり)処理
擁壁などのコンクリート構造物で、人の目に触れる表面部分を「見え掛かり」と呼びます。コンクリートを型枠から外した際にできるバリや、表面の細かな凹凸を丁寧に補修し、滑らかに仕上げます。この作業は、見た目の美しさだけでなく、コンクリートの中性化を防ぎ、構造物自体の耐久性を高める上でも非常に重要です。
境界杭の設置と最終確認
土地の所有権を明確にする境界杭は、ミリ単位の精度が求められます。測量データに基づき正確な位置に設置するのはもちろんのこと、将来にわたって動いたり抜けたりしないよう、深く頑丈に設置されているかを最終チェックします。お客様の大切な資産を守るための、責任ある仕事です。
外構工事における「最後の仕上げ」
住まいの「顔」とも言える外構・エクステリア。デザイン性はもちろん、日々の暮らしの快適さを高めるための仕上げに、職人の技が光ります。
植栽の表情づくり
樹木や草花は、ただ植えるだけでは完成ではありません。お客様の想いや建物とのバランスを考え、一本一本の樹木の向きや枝ぶりを調整し、最も美しく見える「表情」をつくります。根元にウッドチップなどのマルチング材を敷き詰めることで、見た目を引き締めると同時に、土の乾燥や雑草の発生を防ぐ効果も生まれます。
芸術的な目地(めじ)処理
アプローチのレンガや石材、駐車場のコンクリートの隙間を埋める目地。この目地の幅や深さ、色合いが均一で美しいと、空間全体にリズムと高級感が生まれます。職人が専用のコテを使い、一つひとつ丁寧に仕上げていく様は、まさに芸術作業です。雑草抑制という機能的な役割も担っています。
光と影を操る照明調整
夜間の住まいをドラマチックに演出するガーデンライト。私たちは、設置して終わりにはしません。日が暮れてから実際に点灯させ、光の角度や照射範囲を微調整します。樹木を効果的にライトアップしたり、足元の安全を確保したりと、光と影を巧みに操ることで、昼間とは違うもう一つの美しい庭を創り上げます。
素材の魅力を引き出す洗浄とコーティング
すべての作業が完了したら、最後に高圧洗浄機などでタイルやコンクリートについた汚れを完全に洗い流します。素材によっては、美しさを長持ちさせ、汚れをつきにくくするための保護コーティングを施すこともあります。素材本来が持つ色や質感を最大限に引き出し、最高の状態でお引き渡しすることを約束します。
私たちの「最後の仕上げ」は、お客様の未来への「最初の仕事」
株式会社矢部工務店にとって、「最後の仕上げ」とは、単なる作業の完了報告ではありません。
それは、施主様とそのご家族が、その場所で紡いでいく未来の暮らしや、事業の輝かしい発展の始まりを、最高の形でお届けするための「最初の仕事」だと考えています。
職人一人ひとりの長年の経験と技術、最新の知識と道具、そして何よりも「お客様に喜んでいただきたい」という強い想い。それらすべてが結集して、私たちの「最後の仕上げ」は完成します。
舗装工事、土木工事、外構工事。そのいずれにおいても、私たちは目に見える美しさだけでなく、その裏側にある機能性、安全性、耐久性まで徹底的にこだわり抜きます。
公共事業から民間の駐車場、個人邸のお庭まで、規模の大小を問わず、すべての現場で最高の品質をお届けすることをお約束します。
工事に関するご相談、お見積りのご依頼は、どうぞお気軽に株式会社矢部工務店までお問い合わせください。









